人と、川・アユの関係研究所

人と、川・アユ(意見)

天然アユを増やす取り組み(事例集)

更新日:2013年10月
事例5 手作りの迷入防止装置
堰堤の上流に遡上したアユは、秋になると産卵のために下流に降下する。ところが、降下途中で堰堤の取水口へと迷入し、産卵に参加できなくなるアユが少なくない。対策として、電気ショックやスクリーンによる迷入防止装置が取り付けられ、一定の効果を上げている。
しかし、小規模な取水堰だと高額な迷入防止装置が取り付けられることは希で、アユの降下中の迷入を防止することができていないのが現状である。

高知市を流れる鏡川の鴨田堰でも以前から水路への親アユの迷入が問題となっていた。対策として、当時高知市環境保全課に在籍していた宮崎晃さんが木製の迷入防止装置を取水口に取り付けた(写真1、2、3)。装置そのものは宮崎さんご自身の手作りで、設置は業者さんに依頼したとのこと。完全な迷入防止はできないかもしれないが、設置後明らかに水路に迷入したアユが減ったようである。
この取り組みの詳細は「アユを育てる川仕事(築地書館)」に宮崎さんご自身が執筆されているので、詳しく知りたい方はぜひご一読ください。

  • 問題を解決したいという熱意が具体的対策を生む。
  • コストパフォーマンスが高い。

アユ学概論

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