更新日:2013年10月
事例2 みんなで魚道を直す(高知県羽根川)

それではと、羽根川淡水漁協(大石勝組合長)が呼びかけて、みんな(漁協組合員、行政、釣り人、研究者)が集まって魚道の修復を行った。機材は近くの土木屋さんからレンタルした(写真1)。石組みは大きな石の下に枕を入れて(写真2;この石組みは専門家にならった)、流失しにくくした。水の流れを想像しながら、魚が上りやすいように石組みを配置し(写真3)、最後にコンクリートを流して成形(写真4)。

この改修で石組みのコツを理解した漁協の皆さんが、上流にある堰堤の損壊していた魚道に石を仮置きするだけの魚道改修を行なった(写真5)。出水があるとすぐ流れてしまうが、30分もあれば、修復できる。この魚道もたくさんのアユが遡上しているのを確認できた。
- 地元の皆さんを中心に、楽しみながら施工できたこと。
- 魚の研究者が入ったことで、魚が遡上する条件を具体化でき、絶大とも言える効果があったこと。
- 自分たちで施工したことで、魚道の石組みのコツが理解でき、他の魚道への応用が始まったこと。
- 地元の前向きな姿勢(自分たちでできることはする)が、行政に理解され、今後3年計画で魚道の改修の事業計画が立ちました。言うだけでは、行政もなかなか動けません。